土用とは?2026年の期間と間日・土いじりを避ける本当の理由

土用は年に4回、合計するとおよそ72日あります。1年の2割が「土を動かしてはいけない」と言われる期間です。文字通りに受け取ると、家づくりも庭仕事も、1年の2割は止まってしまう計算になります。

私は一級建築士として、風水と建築の両方の立場で23年、家づくりの日程に向き合ってきました。結論から言うと、土用は「何もできない期間」ではありません

土用の正体は、五行でいう「土」、つまり変化をあらわす季節です。理屈が分かれば、避けたほうがよいことと、動いてよい条件がはっきり線引きできます。この記事では、2026年の土用の期間と間日、土いじりを避けるといわれる本当の理由、そして工事や引越しがどうしても土用にかかるときの現場の判断まで、暦と建築の両輪でお伝えします。

※土用をはじめ、住まい全体の整え方と、生まれ持った運の活かし方は、無料メール講座でも順を追ってお伝えしています。あわせてどうぞ。

土用とは?年に4回ある「5つ目の季節」

土用とは、立春・立夏・立秋・立冬の直前およそ18日間を指す、暦のうえの期間です。夏の「土用の丑の日」だけが有名ですが、じつのところ春・夏・秋・冬のすべてにあり、年4回めぐってきます。

1年の季節と土用をあらわす円環図。春夏秋冬の間に土用が4回めぐる仕組み

土用の由来と五行説

土用のもとになっているのは、風水の土台でもある五行(ごぎょう)という考え方です。五行では、世の中のものを木・火・土・金・水の5つに分類します。

季節にもこの5つを当てはめていくのですが、ここで問題が起きます。春に木、夏に火、秋に金、冬に水を当てると、季節は4つしかないので「土」の行き場がないのです。

そこで土は、各季節の変わり目に置かれました。これが土用です。「土旺用事(どおうようじ)」、土の気が盛んになる期間という言葉の略とされています。

土用は「季節の変わり目」という第5の季節

季節は4つ、と私たちは思っていますが、五行の暦では5つあります。春・夏・秋・冬、そして4つの季節の間をつなぐ土用です。

五行の「土」には、中心という意味と、もうひとつ、変化という意味があります。季節がまさに切り替わろうとしている18日間に「変化の土」が当てられているのは、偶然ではありません。この「土用=変化の期間」という見方が、後で説明する「土いじりを避ける本当の理由」につながります。

夏だけではない。春・夏・秋・冬の土用

土用は年4回、期間はそれぞれ約18日間です。立春前の冬土用、立夏前の春土用、立秋前の夏土用、立冬前の秋土用。合計でおよそ72日になります。

夏の土用だけが有名になったのは、丑の日にうなぎを食べる風習のおかげです。その理由も五行で説明がつくのですが、これは記事の後半でお話しします。

2026年の土用はいつ?期間と間日

2026年の土用は、冬が1月17日から、春が4月17日から、夏が7月20日から、秋が10月20日からの各約18日間です。まずは一覧でどうぞ。

土用 期間(2026年) 丑の日 間日
冬土用 1月17日〜2月3日 1月27日 1月17日・19日・28日・29日・31日
春土用 4月17日〜5月4日 4月21日・5月3日 4月17日・25日・26日・29日
夏土用 7月20日〜8月6日 7月26日 7月21日・28日・29日・8月2日
秋土用 10月20日〜11月6日 10月30日 10月24日・26日・28日・11月5日

土用が明けた翌日は、立春・立夏・立秋・立冬。つまり土用は「次の季節が始まる直前の助走期間」です

間日(まび)とは

間日とは、土用の期間中でも土を動かしてよいとされる日のことです。昔から「この日は土の神様が天上に出かけて留守になる」と言い伝えられてきました。

言い伝えはともかく、実務ではこう使います。土用の18日間をすべて空けるのは現実的ではないので、どうしても土に関わる作業をしたい場合は、まず間日を候補にする。工期が読めない家づくりの現場でも、これなら調整の余地があります。

土用・間日をすぐ確認できる無料カレンダー

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土用にしてはいけないと言われること、その本当の理由

土用に避けるべきとされる代表は、土を動かすことです。ただ、その理由として広く語られる「土の神様の祟り」は、風水の理屈から見ると本質ではありません。順に見ていきます。

よく言われるNG行動

一般に、土用中は次のような行動を避けるべきと言われます。

  • ・土いじり・ガーデニング・植木の植え替え
  • ・基礎工事・地鎮祭・増改築などの着工
  • ・引越し、開業、転職といった新しいことの開始

家づくりの世界でも「土用に基礎を打つのは避けたい」という話は、施主さんからも工務店さんからもよく出ます。

一般的な説明は「土公神(どくじん)」の言い伝え

昔からの説明では、土用の期間は土を司る神様である土公神が土の中におられるので、掘り返すと怒りに触れる、とされてきました。多くの解説記事もここで止まっています。

ただ、この説明だと「信じるか、信じないか」の話になってしまいます。風水は学問なので、もう一段深い理屈があります。

風水の理屈では、土は「変化」をあらわす

五行の土には変化という意味がある、と最初にお伝えしました。ここがつながるところです。

土用は季節の変わり目、つまり1年のうちでもっとも「変化」が動いている期間です。そのタイミングで、変化を象徴する土そのものを掘り返すとどうなるか。良い方向にも、悪い方向にも、大きく転じやすくなります。

問題は、どちらに転ぶかが読みにくいことです。だから昔の人は「読めない賭けはしない」という安全側の知恵として、土用の土いじりを丸ごと避けました。祟りが怖いからではなく、リスク管理です

言いかえると、土用は「触ったら罰が当たる期間」ではなく、「大きな変更を仕掛けるには結果が読みにくい期間」。ここが分かると、次の「してしまったら」「どうしても動きたいとき」の答えも変わってきます。

なお、方角の吉凶の基本をまだ押さえていない方は、風水の方角の記事を先に読むと、このあたりの話がすっと入ります。

💡 土用に避けたいことも、実は「いつ・どの方位で動くか」で変わります。

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土用に土いじり・工事をしてしまったら?

先に答えを言います。気に病む必要はありません

避ける理由が「読みにくいから安全側に倒す」というリスク管理である以上、触れてしまった時点で何かが確定するわけではないからです。宝くじを買った時点で当落が決まっていないのと同じで、転び方はその後の条件で変わります。

風水では、方位の作用によるマイナスは、方位の作用によるプラスで相殺できると考えます。家の中を整えること、そして良い方位への外出や旅行を重ねること。この2つが、自分の側でできる立て直しです。

【鑑定現場から】

実際にいただいたご相談です。「真向かいの家が土用の時期に解体中です。うちから見て南から東南に位置しますが、風水的に影響はありますか」という内容でした。近所の工事でも、自分の家から見た方位で影響を見るのは本当です。この年は南が良い方位、東南があまり良くない方位だったので、良い面と悪い面の両方があるお宅でした。ただ、お隣に「工事をやめてください」とは言えません。対策できるのは自分の側だけです。家の中を整え、良い方位への外出でプラスを積んでいけば十分に立て直せます、とお答えしました。

自分の工事ではなく、近所の解体や道路工事でも考え方は同じです。相手を止めることはできませんが、自分の側の対策で釣り合いは取れます。

このご相談への回答は、動画でもお話ししています。

どうしても土用に動きたいとき(建築士の現場判断)

工期、引越しの繁忙期、家族の予定。現実の日程は、暦の都合を待ってくれません。土用にかかってしまうときの現場判断は、次の3段構えです。

手順1 間日を使う

まず、作業日を間日に寄せられないかを検討します。2026年なら先ほどの一覧表のとおりです。基礎工事のような数日がかりの作業でも、着手日を間日に合わせるだけで気持ちの整理がつく施主さんは多いです。

手順2 方位を確認する

あまり知られていませんが、土を動かす作業の吉凶は、時期だけでなく方位でも見ます。その年ごとに「土を触ってよい方位」「避けたい方位」があるからです。

自宅から見て増改築する場所がどの方位か、購入する土地がどの方位か。同じ土用でも、方位が良ければ話は大きく変わります。逆に、土用を外しても方位が悪ければ意味が薄い。時期と方位はセットで見てください

手順3 日そのものは目的別に選ぶ

最後に日選びです。暦には、干支をはじめ「その日がどんな行いに向くか」を見る基準がいくつもあり、地鎮祭に良い日と入籍に良い日は別物です。世間でよく使われる大安・仏滅は、もともと日の吉凶を見るものではないので、私は日選びには使いません。

そして、完璧を目指さないことです。契約、地鎮祭、着工、上棟、引渡し、引越し。家づくりで日を選ぶ場面は多く、全部を最高の日で揃えるのは不可能です。種まきの時期を大きく外さなければ、稲は育ちます。「足を引っ張る日を選ばない」程度で十分です。

土用の過ごし方は「変化の季節」をチャンスにすること

土用は、止まって耐える期間ではありません。季節の変わり目という性質を活かして、次の季節の段取りを整える期間です

丑の日にうなぎを食べる本当の理由

夏の土用の丑の日にうなぎを食べる風習は、江戸時代に平賀源内が広めたという説が有名です。ただ、五行で見るともうひとつ筋の通った理由があります。

五行では、それぞれの行に対応する味があり、土の味は「甘」です。土用に甘い味付けのうなぎの蒲焼を食べるのは、土の季節に土の味を取り入れるという、五行の理屈に沿った行動になっています。あんこをのせた土用餅の風習も、同じ「甘」の筋で読めます。言い伝えの裏に理屈が通っている。風水の暦の面白いところです。

整える・見直す期間として使う

変化の期間に大きな変更を仕掛けるのが不利なら、その逆をやればいい。つまり、いま持っているものを整えることです。

  • ・家の掃除、不要品の整理
  • ・衣替えと、次の季節の準備
  • ・家づくりなら、工事ではなく打ち合わせ・図面・資金計画を進める

とくに家づくり中の方には、土用の18日間を「計画を練り直す期間」に充てることをおすすめします。着工してからの変更は高くつきますが、図面の変更はタダです。変わり目の18日間は、立ち止まって考えるのにちょうどいい長さがあります。

土用期間にやること・避けることを対比したインフォグラフィック

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まとめ

土用は年4回ある「5つ目の季節」で、五行の土、つまり変化をあらわす期間です。土いじりを避けるのは祟りの話ではなく、結果が読みにくい時期に大きな変更を仕掛けないというリスク管理。だから、してしまっても気に病む必要はなく、どうしても動くなら間日・方位・日選びの3段構えで調整できます。

2026年の土用と間日は、この記事の一覧表と吉方位風水カレンダー(無料)でいつでも確認できます。暦は、怖がるための道具ではなく、段取りのための道具です

土用についてよくある質問

Q1. 土用は年に何回ありますか?
年4回です。立春・立夏・立秋・立冬それぞれの直前およそ18日間で、合計するとおよそ72日になります。夏だけと思われがちですが、春・秋・冬にもあります。

Q2. 2026年の土用はいつですか?
冬土用が1月17日〜2月3日、春土用が4月17日〜5月4日、夏土用が7月20日〜8月6日、秋土用が10月20日〜11月6日です。

Q3. 間日(まび)とは何ですか?
土用期間中でも土を動かしてよいとされる日です。土用中にどうしても土いじりや基礎工事をしたい場合は、まず間日を候補日にします。2026年の間日は記事中の一覧表のとおりです。

Q4. 土用に土いじりをしてしまいました。大丈夫ですか?
気に病む必要はありません。土用に土を避けるのは「結果が読みにくい時期を安全側に倒す」というリスク管理で、触れた時点で悪い結果が確定するものではないからです。気になる場合は、家の中を整えることと良い方位への外出でプラスを積んでください。

Q5. 地鎮祭や着工は土用を避けるべきですか?
避けられるなら避けるのが無難です。ただし工期の都合でかかってしまう場合は、間日に着手日を寄せる、その年の方位を確認する、日を目的別の基準で選ぶ、の3段構えで調整できます。土用だけを理由に計画全体を止める必要はありません。

Q6. プランターや家庭菜園の土いじりも対象ですか?
規模ではなく「土を動かすかどうか」で見るので、プランターの土の入れ替えや家庭菜園も対象に含まれます。急がない作業なら間日か土用明けに回すのが無難です。水やりや収穫のように土を掘り返さない世話は、気にする必要はありません。

Q7. 土用の丑の日はなぜうなぎを食べるのですか?
平賀源内が広めたという説が有名ですが、五行では土に対応する味が「甘」とされており、甘い味付けのうなぎは土の季節に土の味を取り入れる理屈に沿った食べ物です。あんこの土用餅も同じ理屈です。

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