風水の起源はサバイバル

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風水の起源は、紀元前の黄河文明時代に遡ります。 当時の稲作民族が生きていくためには、作物が育つ土地と水の確保が必要不可欠でした。 また、せっかく育った稲が風で倒されてしまったら食べものにならないため、強い風の影響を受けない土地であることも重要でした。 「いかに確実に作物を収穫し、豊かに暮らせる土地を見極めるか」 それは生きて行くための知恵であり、快適に暮らすための環境学だったのです。 「風」と「水」が生活に及ぼす影響を見極めて生き抜くこと、それが風水の起源となったのです。

風水の基本思想のひとつ{陰陽}{五行}

古来の人々は、太陽や月の動き、天気や季節の移り変わり、山脈の隆起や河川の流れ等、様々な自然の摂理の中から東洋思想のベースとなる「陰陽」「五行」という思想を導きだしました。
この「陰陽」「五行」という思想は、気功、鍼灸、漢方、薬膳などの東洋医学や、天文学、易学、そして風水学のベースとなっただけでなく、古来からのしきたり、作法、暦、都市計画等、私たち の身の回りに今でも脈々と息づいています。
「陰陽」とは、全ての物や事柄は互いに対立する性質を持った二つの気で成り立っているという考え方です。 例えば男と女、右と左、天と地、昼と夜、静と動などがあげられます。
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「五行」とは、自然界のすべては「木」「火」「土」「金」「水」の5つの要素で成り立っているという考え方です。 五感、五体、五臓をはじめ、味覚、色彩、季節、感情、方角など多くの物や事柄が五行にあてはめられています。

気の流れの整え方

どんな建物にもいくつかの「気の通り道」があります。
建物の位置や形により気の流れ方は異なります。
建物の中の気の流れを調整する場合、まず、どこにどんな気が流れているかを鑑定します。
次に、それぞれの場所に流れている「気の種類」に合わせて、植物や水など自然のものを適切に配置し、気の流れを整えていきます。
自然のものを使って、自然エネルギーと調和した居心地のよい住空間(気の流れのよい住空間)へと調整するのが風水術なのです。
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気の流れの良い家に住むとどうなる?

「気の流れの良い場所」とは、居心地のよいリラックスできる空間のことです。 当然ながら、そこに住む人の健康や精神面にも良い影響を与えます。
逆に「気の流れの悪い場所」では、不安定で落ち着かず、気分も沈みがちになってしまい、 健康面、精神面にも大きなダメージを与えてしまいます。
生活環境は、私たちの健康や心の安定にも大きく影響しているのです。
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ストレスの多い社会に生きる現代人にとって、リラックスできる快適な住環境で生活することは最も重要です。
自然エネルギーと調和した居心地のよい住空間で生活することで、健康面、精神面でも安定した 生活を送ることができるのです。